鵺の鳴く夜に　横浜ラーメン事情

横浜ラーメン事情

　横浜駅を降りて・・・さて、ラーメンでも食うか。
　やっぱし、家系総本山の吉村家。
　旭川ラーメンの山頭火。
　つけ麺なら大勝軒。
　腹減って、替玉バリバリいきたいなら一風堂かよかとこ。
　マー油の効いた熊本ラーメンならたまがった・桂花。
　創作系のニューウェーブなら麺や維新・麺場浜虎・ちゃぶ屋。
　他にも家系の横浜家、一八家。札幌ラーメンの濱龍、京風ラーメンの糸ぐるま・・・
　・・・と、大量にあるラーメン屋。目移りしちゃいますがラーメン好きな人間ならば食べ歩きも一興な横浜。

　実はつい１５年程前・・・そう、オイラが横浜に流れ着いた時分、アメリカのサッカーよろしく横浜は「ラーメン不毛の地」だったのです。

　日本最大級の中華街を持つ横浜。
　ラーメンを中華料理と考えていた旧日本人（？）にとって、中華料理の廉価版こそがラーメンでした。
　横浜でラーメン屋行くくらいならば中華街ってわけです。

　横浜で家系ラーメンが口コミで人気が出ても、恐ろしいことに「東京（首都圏）のラーメンは鶏ガラ醤油なのだから」って理由でマスコミは完全スルー状態だったのです（本当）。

　そんなわけで横浜駅近辺に出来たラーメン専門店はメディアに露出することなく消えていくか、中華料理屋として細々とやっていくしかありませんでした。

１）　ラーメンってゴハンに合うんじゃね？
２）　じゃあ、ラーメンって日本食じゃね？
３）　つーか、美味しけりゃ何でもいいじゃん。

　この流れが無かったら、現在の横浜ラーメン事情は全く別の物になっていたのでは無いでしょうか？

　とりあえず、麺食いのオイラとしては某テレビ番組で麺や維新が優勝しちまったせい（？）でいつも満員なのが気に入りません。

　　いざとなりゃ新横浜行ってラーメン博物館って手もありますね。

　初出　平成２１年１０月１４日　

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